日々の偏ったニュースに思うこと

反面教師から学べ

今週の VideoNews の「ニュースコメンタリー」では、二つの「記者会見」について報じていた。

 

ニュース番組(あるいはニュースサイト)で「記者会見」について報じる、というと「会見で○○は××と発言し……」と会見内容を報じるのが「普通」だろう。

 

ところが、今週の「Nコメ」は違っていた。会見そのものにはほとんど触れることなく、「会見の運営」がいかなるものであったか、を報じている。

 

一つ目は、自民党総裁に再選された安倍総裁の会見。

この、平河クラブ(自民党担当記者のクラブ)向けに開かれた会見で、一つの事が明らかになった。

 

民主党政権下で、記者クラブ加盟社でなくても会見に出ることが出来るようになり、それなりに質問も出来るようになっていたが、自民党が政権に返り咲いた後、記者クラブ加盟社ではなくても出ることが出来るのは変わらなかったものの、暗黙のうちに加盟社以外に「質問」が回らない運用となったとのこと。

ところが、今回の会見では、事前に配布された会見スケジュールにも堂々と記載され、また司会者(萩生田光一党副幹事長)も露骨に口にしたのが、「平河クラブに限りまして、質問がある方は挙手をお願いします」。

 

つまり、これまで「運用」で暗黙にクラブ外の記者を排除していたのが、ここに来て露骨に、悪ぶれることなく、この制限を明言したことになる。

そうなると、例えば「野田聖子氏の後援会に圧力を掛け、総裁選から排除したと報道されているが、総裁はそのような指示をしたのか?」といった、至極真っ当な質問さえ、まったく出ることなく終わった。

 

二つ目は、25日の首相会見。

更に醜悪だったこちらでは、司会者が言ったのは。。。

 

「最後に後一問だけお受けします」

(記者クラブ非加盟の記者から沢山手が上がる)

「いかがですか。よろしい(質問が無い)ですか?」

「それじゃあ、原さん、どうぞ。え? 原さん手上げてなかった?」

 

先にも書いたように、「暗黙のうちに加盟社以外に「質問」が回らない運用」を行った上で、なんと、手も上げていない「オトモダチ」(社名ではなく、記者の名前を呼んでいるのだから、そうとう「オトモダチ」なんでしょう)に喋らせた。なんとも醜悪な「珍事」だ。

 

総裁・首相がだらだら喋り、あらかじめ質問を提出している(つまり、都合が少しでも悪い質問では有り得ない)「会見幹事社」からの質問が行われ、残りの時間は「記者クラブ加盟社の担当記者」だけが、質問が残っていなくても喋らせてくれる。こんなの、「会見」と言えるだろうか。それも、与党総裁、一国の首相の会見の場なのに。

 

どちらも神保哲生氏は参加していたそうだが、「(自分は)会見の傍聴人だった」「あれは、記者会見ではありません。インチキ(出来レース)で、首相の独演会でしかないので、内容を伝えてもしょうがないでしょ?」と語った。

この異常な会見が、先週書いた

 

● マスコミへの介入

 

が完成し、自民党、政府共「これが許される」と考えた結果だろう。

 

とはいえ、安倍氏はこれも含めて、これまでも、これからも、超絶優れた「反面教師」として活躍いただけることだろう。

まぁ、得られた教訓を活かせる時間が、「この国」に残っているかは、誰にも分からないが。。。


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