「電子書籍」はどこまで来たか(ITmedia 記事)
「今現在」の電子書籍事情がなかなかコンパクトに纏まってますデス。確かに、この2年であまり進んでないようで、それなりに進んでるんですよねぇ。
筆者の小寺信良氏は、携帯電話に関しては「今後はどうも音楽再生のほうへシフトしていくようである。」と否定的で、替わりに「意外にも韓国製MP3プレーヤーやAVプレーヤーがテキスト表示機能を搭載し始めていることだ。」としているトコロが中々興味深いです。
とはいえ、『幻魔大戦deep』が配信されてる「どこでも読書」のように専用アプリ・ファイル形式を使った「縦書き」はまた、新しい流れになるカモ(キャリア毎、世代毎にアプリを作り分ける必要がありそうなのが、コスト的にネックではありましょうが)。
T-Time の最新版で搭載された JPEG画像書き出し機能についても触れていて、本来ならテキストとは無関係なデバイスで、しかも縦組みで読書ができる点が評価されてますが、逆を言えば、デバイスの「連続画像閲覧」時の使い勝手に左右される面もありますね。
ワタシの携帯(W31SA)では、この「連続した画像を次々に見ていく」時の使い勝手が非常に悪く、T-Time のライセンスをしっかり購入したにもかかわらず(爆)、ゼンゼン持ち歩けていないデス。
電子書籍専用デバイス対決(笑)についての見方は、中々面白いデスね。
引用:
まず松下のΣBookは、当初から配信系コンテンツビジネスのための「ツール」として開発されてきた。あくまでも主体は「本」というコンテンツである。したがって既存の流通ルートからの反発を極力抑える形で、事業を構築してきた。版元である出版社はもちろんのこと、「取次」を通してコンテンツを流通させる。さらにΣBook本体の販売を大手書店に任せるといった手法で、既存インフラにまんべんなくお金が落ちる仕掛けを考えたのである。
仰るとおり! Σブックは、良くも悪くも、既存の版元・流通経路全体で(コトバは悪いですが、敢えて言えば)「権益配分」を残す、「守り」のビジネスモデル、なんですよねぇ。
品揃えの面では、今のところは、ダントツなんですが、果たしてこれがいつまで続けられるのか、というと、お節介ながら少し心配デス(笑)。
対して、LIBLIe・TimebookTown 陣営については「目の上のたんこぶ」であった中古市場からお客を取り戻すための「貸本屋」との見方。
「また消費者も、いろんな本が格安で読めるというメリットがある。」とされていますが、TimebookTown の一ユーザーとして見ると、決して「格安」とは見えないんですよねぇ。
まぁ、漫画喫茶とか使うコト考えれば、まだ安いと思うんですけど。
それと、どうしても品揃えの薄さが目に付いてしまいますデス。現状では、月間の制限冊数を使い切るまで「読みたい本」が見つからないのが、正直なところ。。。
色々「異論」は書きましたけど、
引用:
ただ出版事業は、音楽、放送よりももっと動きの遅い産業でもある。電子書籍も一般に普及するまでには、まだ5年、10年単位の歳月がかかるかもしれない。そしてこのテンポの遅さ故に、いろいろな対策を考える余裕は他の業界よりも、いくらかあるように思う。松下、ソニーのような強力な異業種の参入によって、やり方が選べるようにもなってきているのは、むしろ幸いとすべきだろう
ッて指摘は、目からウロコでした。
(メディア上では)夢と消えたホリエモン騒動(笑)と同じく、「強力な異業種の参入」によって「試行錯誤」が起こるのは、決して悪いコトでは無いんですよねぇ。。。
さて、2年先には、どんな風になってるかしら。。。

ポータブルメディアとして、本は完成されてますからねえ。eブックが普通の生活に根付くには、まだまだ時間はかかるでしょう。それよりも、いまいち人気の衰えた作家をこよなく愛する読者にとって、関心事は別にある。それはeブックが、本(メジャー)で出せない作品の受け皿、すなわち出版界のインディーズ(笑)として、成立するか否かですよ。