こんな夢を見た。
チョビ髭の小男が、滑稽な演説をぶっている。
聴衆は、滑稽な演説に、腹を抱えて笑うどころか、熱狂して歓呼の声をあげる。
歓呼の熱が、異形の卵を孵す。
胸が悪くなって目が覚める。
目覚めた先の現実は、夢と同じく醜悪だった。
爪を隠す鷹に敵することは、恐ろしい。
だが、醜悪な欲動を隠そうともしない、滑稽なホトトギスを打ち倒すのが、これほど難しいとは!
歴史は繰り返す。一度目は悲劇として。
二度目は、喜劇として。
喜劇を喜劇とは思えない欠如は……悲劇を悲劇と思えない冷酷より、耐え難い。
